同室のダーリンアンドシス

 

 

 同室の特権

 

 アルトノーツハウスに入ってから十歩ほど進むと掲示板が見える。シスは黒いスーツケースを転がして、掲示板の大半を埋め尽くしている部屋の振り分け表を見た。

 夏の光に透けた葉の色の瞳はまたたたいて、口元が吊り上がる。

 シスは結果に満足したあとにいまだ人のいる気配の薄い、七人住まいのハウスの廊下を歩く。アンティークを感じさせる硬いクリーム色の床はかつん、と足音を立てさせた。一房だけ黒い、燃えているように映る赤い頭は角を曲がって二階へ登っていく。

 扉にかけられているネームプレートに「シス・ノーラッド」と見知った名前があることを確かめて、扉を開けた。

「運命だな、ダーリン!」

「宿命だよ。シス」

 高等学生になってから二回目になる同居相手のつれない反応をシスも笑っていなした。

 

 

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 唐突にルームメイトものを書きたくなりました。が、ここで断念。また書けたらきちんと取り組みたいです。

 同室設定は美味しいですよね。舞台が殺伐していたらさらに。

 命が途切れる間際に浮かぶ横顔が同室の相手だったらそれは生存フラグか死亡フラグか。

 私は生存フラグ派に属しています。